ジュニア・ビギナー大会翌年
前回は、新べらクラブJrの建立前年の2013年ジュニア・ビギナー大会(以降JB大会)をお届けしてみたのですが、今回は新べらクラブJr建立年となった2014年のJB大会に新べらクラブJr諸君が参加した模様をお届けします。
2014年ジュニアビギナー大会
開会式風景
この日Jrメンバー諸君から出場したのは、アラタ・カナタ・ゴウキの3名です。
大会の開催は例年通り7月第一日曜日です。
実はJr諸君はここまで4月から日曜ごとほぼ毎週釣りをし続けてきています。
『新べらクラブJr』の旗揚げもして、JB大会へ鳴り物入りでの参加になっているわけですから、“ほとんどがこの日人生で初めて竿を握った周りのジュニア参加者”とは、一線を画していました。
当の本人たちは、おそらく「事実上新べらクラブJr同士の戦いだ」そんな感じを持ってこの大会に臨んだはずなのです.
さて大会は前回もご案内しましたが、多岐にわたる参加者でごった返します、道具も日研会員の愛用品を貸出し、道具立てから餌作りまですべて段取りをして差し上げ・・・、かてて加えて餌付けや振り込みなども、何せ全くの「ズブシロ」状態の参加者がほとんどのため、しっかりとサポートしなければならないのです。
上記3点はサポートありの面々
上記2点は新べらクラブJrメンバーのゴウキとカナタ
中学生にしてこんな美しい振り込みができる参加者も
ということで、経験者であるところの新べらクラブJr諸君はすべてを自身の手で為していくわけですが・・・さてどうなったのか?
カナタ・ゴウキはお見事へらゲットでしたが、前年度のJB大会小学生の部優勝のカナタがなんとオデコに沈んでしまったのです。
アラタのヘラ
ゴウキのへら
あれっカナタはー?
これには当の本人は多くを語りませんでしたが、相当のショックを受けたはずです。
何せ、隣に並んだ全くのシロウト小学生(もちろんですが日研会員が確りとサポートしています)が、なんと2枚をゲットしたのです。一方では僅か2m隣の彼は・・・。
様々な原因はあるのでしょうが、「まだまだ」だったというところでしょうか。
へら鮒釣りは、思いのほか(実力以上)釣れてみたり、逆に全く(実力以下)釣れなかったりと、なかなか実力通りの結果は出てくれません。
釣果がある程度の歩留まり(実力通り)で安定してくるのは、やはり3年目ぐらいからでしょうか、カナタ本人は相当の自信を持ってこのJB大会に臨んだのですが、結果は本人にとって大変に厳しいものになってしまいました。
閉会式当初はいつもの彼のキャラクターからは遠く、意気消沈は想像の範囲でした。また、大きく傷ついたであろう彼のプライドを思うと、スギも自身の若かりし頃を思い返しなんともいえない気持ちになったものです。
ただ新べらクラブJrのムードメーカーでもある彼は、閉会式の中盤からは「いつもの彼」を取り戻し、気遣う仲間を逆に笑わせるほどの度量の大きさを見せてくれました。
これにはスギも感心させられました。
そしてここから3年が経過し技術的にはもちろん精神的にも成長した彼は現在主力メンバーとして活躍してくれているのです。
そうなんです、彼はこのオデコで、大きくプライドを挫かれ、それをバネに“何か”を、得たのです。
その得たものの何かの一つに、新べらクラブJrの仲間たちの温かい友情があったのだと、スギは確信しています。
2013年ジュニア・ビギナー大会の思い出
前回の予告に従えば「ヒロ君の・・・」とのことだったのですが、これが彼の写真集め(特に古いもの)に時間がかかりそうなので、とりあえず日研北海道地区が主催しているジュニア・ビギナー大会について少々・・・。
このジュニア・ビギナー大会(以降JB大会)は、昭和60年に日研北海道地区が建立された当初から続いている行事なんですが、「ジュニアやビギナーなど、次代を担うへら鮒釣り師を発掘するべく」のそれなんです。
開会式会場は例年どおりにボート舟着き場で
一応『大会』と銘を打ってはいますが、参加者個々の技量には大きな差があり、「完全に出来上がっている」人や、「ズブシロ」状態のジュニアやビギナーまで、兎に角多岐にわたる参加が特徴の大会なのです。
なぜ多岐にわたる参加があるか?そうなんですまずもって参加費は無料!!
一方で賞品は釣具店さんなどの協賛もあり意外なほど豪華なので、「賞品狙い!!」の
参加が引きも切らないのです。
そんな長年続いているJB大会の中で、特に今回は新べらクラブJrの立ち上げ前年の2013年度のそれを、ご紹介してみることにしました。
JB大会の趣旨は前述のとおりですが、実は“小学生と中学生のへら鮒釣り会である新べらクラブJr”、その建立趣旨と全く重なる行事なのです。
つまりはここを掘り下げると、そのことで新べらクラブJrが立ち上がっていく過程が浮き彫りになっていくような気がするのです。
この日は、ビギナーは“定年退職後の趣味に”との熟年者から、ジュニアは後に新べらクラブJrの主力組となる、アラタ・カナタ・ゴウキの小学生まで沢山の参加がありました。
7月第一週、初夏の北海道・月形町皆楽公園沼での開催です。
スギを始めお手伝いの日研会員は、道具を全く持ち合わせていないジュニア諸君やビギナーなど、彼らへの自前の道具の貸し出しやお店開きのお手伝いなど、はぁー!大会のスタート開始当初は大忙しです。
順番に彼らの段取りを進めていく中、AさんBさんC・・・。
おれもう釣りできるシー (カナタ当時4年生)
当然ですが順番でこなしていくわけですので、『最後の一人』はご機嫌斜めになりがちです。
ましてや“分別の出来上がる前の小学生”では、それも仕方がないところですが・・・。
おれの番まだー完全にふてってます(アラタ当時4年生)
何とか仕立ても終わり、実は日研会員はここからが更に大変な作業となります。
へら鮒釣りには悪くない時候の初夏とはいえ、野釣りです。
これが「お見事!!」、意中のへら鮒を釣り上げることになるかどうかは『サポートに回っている日研会員のコーチィング次第』の側面があるのです。
餌を作ってあげて、それを針に付けてあげる、ぐらいならまだまだ余裕なのですが、「振り込めない」「そーれっ」、「当たりって?」「はいそれ!!」、果ては「仕掛けが絡まったー」「・・・」。
初心者をへら鮒釣りに目覚めさせる一番の特効薬はやはり一枚のへら鮒です。
いやいやこれに勝るものはありません。
どんな高説も、高邁な理論も・・・、「ガツン」からのー「ガバッ」が、遥かにそれらを凌ぎます。
つまりは、サポート役の日研会員は、新べらクラブJr主催のスギも含めて、この日を含めたJB大会時は、それこそ必死なのです。
そうした中にあって、見事めでたし「やったー!!」となれば、彼らの無垢の笑顔は、
弾けるのです。
その“弾け”は、サポート役の日研会員の『最初の一枚の感動』を、呼び起こします。
そうなんです、どの日研会員にもその感動は確かにあったのです。
だからこそ、手間を労苦を惜しまず“彼らにその感動を味わってほしい”その一点でのこの日なのでもあるのです。
とまあそんな裏方の想いは、参加者にはなかなか伝わらないものです。
特には、サポート役の苦労などどこ吹く風のアラタ・カナタ・ゴウキ(後の新べらクラブJr諸君)は、表彰式まで天上天下唯我独尊で、やりたい放題です。
更には、表彰式では最前列に陣取って・・・、彼らの視線は完全に「くじ引きのラッキー賞」に焦点が結ばれています。
来賓のあいさつも、ましてやスギのそれなど右から左でした。
あれ!!おれはあれがいい
コラーちゃんと話を聞きなさい
優勝したカナタ、でも視線はラッキー賞に・・・
3位のゴウキ、もちろんラッキー賞はねらってます。
この日の釣果は多分10枚に満たなかったと記憶していますが、この時のJr諸君の釣り上げたときの笑顔は、いま2017年今年も変わらず続いてくれています。
まずは彼らが大人になるまでその笑顔が続き、そして今度は『その笑顔を作ってあげることができる』、そんなへら師に成長してくれると嬉しいところです。
さて次回は完全に未定でーーーす。
Jr諸君のゴミ拾いもまた楽し
ということで、長々説明をしてきましたが新べらクラブJrも年に一度のゴミ拾いを、「釣り場に感謝」「釣りができる環境を守ろう」等々の、スローガンのもと建立年度の2014年から毎年続けてけてきました。
建立年度2014年度新菊水沼にてゴミ拾い上の写真は2014年度主力組の子供たちは小学校5年生、紅一点のココミは3年生です。
2015年マリア園沼にてのゴミ拾いそして2015年、小6と小4に、
2016年しのつ湖にてのゴミ拾い 更には2016年」、中1と小5に・・・。 もちろん2017年、今年もやっぱり年に一度のゴミ拾いは、開催されます。
「おいおい年に一度くらいのゴミ拾いで何を偉そうに」ごもっとも、当然ですが偉いわけではありません、言わずもがなですがへら師としてはある意味では、当然の行為なのだろうと思っています。
ただ子供たちにこれだけは行動で伝えていきたいと思っているのです、「釣りが上手こと!!プラス次の世代の見本となるような本当の意味のへら師になって欲しいと」。
第一前提に釣りが上手いことを挙げたのは・・・、そうなんですやはり釣りの実力が無くては、とかく声は通らないのです。
次回はうーん、そうだ!!中1で新べらクラブに入会し、中2で大沼の地獄湾にて470をゲット、中3で大会優勝を成し遂げ、高校1年生で新べらクラブの年間優勝を果たし、19歳で日研北海道地区を代表として農林水産大臣杯に出場したー。Jr諸君が憧れる、ヒロ君の足跡をお届けしてみるつもりです。
第二次成長期のJr諸君、ヘラ鮒釣りは第一次成長期③
まだありました。
あちこち探してみると、前回までのブログでは紹介しきれていなかったJr諸君の尺上手持ち写真が数点でてきましたので以下に載せておきます。
アラタの良型、砂川市オアシスパーク沼にて
カナタの良型オアシスパーク沼
また、2012年度に北海道月形町・皆楽公園沼の小沼中州で写した、カナタの写真が出てきました。
2012年度ということは、彼が小学3年生ということになります。
正直この時の記憶は定かではないのですが、スギの釣り台に居抜きで座り、餌付け振り込みを「シテサシアゲテ」からの、「ハイ」!!
「釣れた~」だったはずです。
へら死んじゃうよ~
手持ちといってもいくらなんでも「ガッチリ!!」し過ぎですよね、彼の手持ちの様が如何に幼いのかを写し取っております。
“まるでかぶり付くような”と為しても大げさではないほどのそれです。
Jr諸君の受け皿に立ち上げた新べらクラブJrですが、建立年度の2014年から3年を経過し、4シーズン目を間もなく迎えようとしています。
ただ間もなくとはいっても、2月に入ってから札幌市内の発寒川限定でということになるのですが、実際始動直後の水温は4度~6度、外気温は最高でも2~3度で、ともすれば真冬日のこともあり、餌を探る手は凍りついてしまいます。
前述の“最高気温は2~3度”も、午前中はほぼマイナス気温で、午後4時にはマイナスへ向かって急降下します。
要はせいぜいが数時間の釣りになるのですが、それでもこの数時間竿を出せる幸せは、無情のものがあります。
そうしたことで、写真の通りに釣り場に向かう際は道具をボブスレー(北海道ならではの呼び方かもしれません要強化プラスチック製のそり)に乗せて、搬送するといった行為は、ごく普通の行為であるのです。
いや本当にこれからへら鮒釣りですって
この時期の積雪量は日ごとにその嵩を減じてはいきますが、シーズンのスタートとなる2月はよほど少ない年でもメーター前後はあるのが普通なのです。
何せ、SAPPORO雪まつりは、2月第1週なのですから・・・。
北海道のへら鮒釣りは「野池でどこでも竿を出せる」状態になるのは4月中旬以降で、一方で桜が咲くのは概ね5月のゴールデンウィーク中(北海道は広いので約1ケ月ほど幅がある)です。
「終了―」は11月下旬で、11月23日の勤労感謝の日が『その日』になることが多いのです。
もちろんですが、北海道内は広いのでここでも約1ケ月ほどの“緯度ムラ”はあります。
さてそうしたごく短いシーズンですから、ここに例会や大会その他の催しを押しこんでいくと、月に2~3回の例会もごく普通に発生します。
Jr諸君の年度のスケジュールは、4月中旬に初回の例会が開催され、翌週に日研北海道地区主催の春季へら鮒釣り大会に出場し、7月にはジュニア・ビギナー大会、9月には秋季大会、10月には放流事業・・・。
まあ本当に全力疾走の濃密なシーズンを、過ごすことになります。
寒くて凍りつく冬がそこに巨躯を横たえていることを知っているJr諸君は、夏を本当に謳歌します。
そんなJr諸君のそれが、夏を感じさせるこれらの写真(一部防寒着なれど)に、映りこんでいるはずです。
5月中旬の滝川市江部乙九丁目沼(桜も終わって菜の花へ)
6月初旬の滝川市池の前水上公園沼(田植え真っ最中)
上記と同じ沼のメロディー橋より下を覗くと、「オーイ」
そんな夏まではまだまだかなり日がありますが、
さて北海道は、丁度ここからの2週間ほどが寒さの底になります。
2週間後は日並みにもよりますが、もしかすると今シーズンの初釣りを報告できるかもしれません。
そうです如月はそんなに遠くはないのです。
次回はJr諸君、釣り場のゴミ拾いをするをお届けしようと思っています。第二次成長期のJr諸君、ヘラ鮒釣りは第一次成長期②
平成27年12月初め、例年通り滝川市のふれあいの里コテージに、メンバーが終結し納竿会が行われました。
北海道の冬は大変に厳しく。11月下旬から2月中旬までは、基本的には竿を置いて冬眠となります。
つまりは年度の終わりは、この納竿会となるのですが、関東圏のように「釣りをした後、竿を御箸に持ち替えて」とはなりません、基本的にはお外の気温はマイナスですから、野池は完全にコチンコチンで、しかも堆い雪が、釣り場に近づくことさえさせてくれないのです。
新べらクラブJrの立ち上げから2年目になるこの年の締めは、こうして12月初めに行われました。
ということで、28年度は2月に入って、件の発寒川から始まりました。
この発寒川では「出れば尺上」です、その雄姿は今までにお届けしている通りです、
またその『大型の発寒川』を経て、これまた前回までお届けしていた、5月の『大沼遠征』がありました。
これもすでにお届けしたとおりですが、写真はその後遊び釣りなどで40近いへらが釣れた時の写真となります(尺上ぐらいでは撮らせてくれないんですよねー)。
まずは前回のブログで紹介しきれなかった、27年度のアラタ・カイ・レンの大型を以下にご案内します。
レンのしのつ湖の美べら
カイのしのつ湖の40アップあの持ち方から
ずいぶんと進歩したねー。プッ!!
アラタの月形での良型、確か床屋
いったばっかりだったはず。
ここからは28年度の大型です。
アラタの40アップ笑えよなーコチョコチョ
カイの40アップ
なお実は新べらクラブJrには数名の隠れ会員が存在します。
主力は中学1年生男子が5名で紅一点の小学5年生女子が1名の6名なのですが、
このほかにもツドウ君(中3)とライム君(中3)という2名の会員が存在するのです。
ところが彼らはそれぞれ卓球とサッカーのレギュラー選手ということで、遊び釣りには何度か出席できているのですが、残念ながら月例会には参加ができていないのです。
ただこの隠れ会員の一人であるところのライム君が、平成28年度のジュニアビギナー大会にて、大型賞を獲得しました。
その時の尺上の手持ち写真をアップします。
夏の月形(彼の地元)でのこの型は立派ですよね
このライム君は、スポーツ選手ということもあるんでしょうか、釣りの勘には目を見張るものがあります。
この春は“15の春”ということですので、果たして進学後は釣りの時間が持てるのか、
まあ高校に入ったらクラブ活動だよなー、「勿体ないなー」、決して言っちゃいけないけないんだんだけどそれほどのセンスなんですよねークゥー。
意外にゴウキの尺上写真がないことに気付きました
27年度の江部乙9丁目沼での大型賞です。
この写真にJr活動の意義がすべて詰まっているような気がします、苦労も心から癒されます。
さてということで手持ちのネタはどんどん少なくなってきているのが現状ですが、次回は正直未定でーーース(少し間が空くかも~)。
第二次成長期のJr諸君、ヘラ鮒釣りは第一次成長期
新べらクラブJr諸君たちは第二次成長期の真っ只中です。
本当にものすごいスピードで成長を続けています、基本的には土日しか会えないので、最短「1週間ぶり~!!」となるので、よくよく彼らを見続けていなければ気付けないのですが、「久しぶり~」、クラブ活動などで、間が空くと時々しみじみとそれを感ぜずにはいられないことがあります。
また最も『劇的な成長を感じさせられる瞬間』は、冬期間の『冬眠』を経た初回の発寒川での3ケ月ぶりの再開時で、ここでは相当に鈍感なスギとて、「びっくり」させられます。
一方で、2次元的にはなりますが、さらなる「びっくり」もあります。
今回の写真のように、古い写真に子供たちの「その頃」がたまたま写っていたりすると、あまりの劇的なその姿に「こんなに小さかったんだー」と、写真に向かって思わず独り言を吐き出してしいます。
今回Jr諸君の過去の大型記念写真を、紐解いていて見つけたのが以下の写真です。
“「新べらクラブJrの建立となる平成26年の前年”の“新べらクラブの月形例会”の検量風景のスナップ写真です。
新べらクラブの月形例会は毎年終了後に焼肉をします、「家族同伴OK」の新べらクラブならではの風変わりな例会ですが、この日アラタとカナタが「焼肉食いたい」のでしょう、たまたま写りこんでいました。
写真の彼らは小4です、さてどこに写っているかは敢えて示さないでおきましょう。
プッ、二人とも完全に子供じゃん!!
そうした彼らの身体の成長は写真がしっかりと記憶しています。
一方で、彼らの釣技の成長も、写真は写し取っています。所作?もちろんのことそうしたことも少なくないのですが、実は釣れるへら鮒の型が雄弁に語っていると感じませんか?
建立年度の平成26年は主力組は5年生でした。
例会での初尺上は、夏の花月沼での“それ”だったんですが、その後はなかなか・・・。
ところが最終例会でアラタとカナタが同寸の364をゲットしこれがこの年の最大魚となりました。
たった一年でこんなに・・・、ふてぶてしくさえありますなー
第12回月ケ湖例会にて
カイの初年度、「プッそのヘラの持ち方だと手しか
見えないしー」(発寒川河口にて遊び釣り)
ということで尺上写真も26年度は殆ど残っておりません、撮ること自体できませんでした。
一方で『三ケ月の冬眠』を経た27年度は、恒例の『大型の初寒川』から始まったこともあるのですが、どんどん記念撮影の機会は増加していきました。
平たく言えばそれほど腕が上がったわけなのですが、それを示唆していたのが、実は前年度の最終例会時の同寸364だったことになります。
この建立年のたった1年でJr諸君の腕は格段の進歩を遂げていたのです。
子供たち自身は今となってはそれほど感じてはいないでしょうが、初年度の成長ぶりは身体的にも技術的にも、そしてもう一つ、“心の面”でも大きな成長を遂げました。
初年度は自分だけが釣れずに悔し泣きしたJrもいたのですが、翌年からはそうしたこともすっかり無くなりました。
「釣れずに不機嫌になる」ともすれば大人の私たちでさえ、そんな風になってしまいがちですが、Jr諸君は“飽きてしまう”ことは残念ながら少なからずありますが、そんなときでも周りの雰囲気を決して壊したりはしないし、ましてや不機嫌など微塵も感じさせないのです。
また指導に当たっているスギも、いつも言い聞かせていることがあります、特に釣れないときにJr諸君に云う言葉なのですが、「今日と同じ釣りは今日しかできない、“同じような”釣りは有るけど、“同じ”釣りはその時しかできない」また「今日釣りができているのは連れてきてくれる人がいて、また釣りを許可してくれた親御さんがいたから、大事にしなければならないのだ」と・・・。
少々カッコ良すぎるかもしれないのですが、実はこの言葉はスギ自身に対して向けた言葉でもあるのです、そうなんです釣りに行けるということは実は相当の周りの協力があってこそのことなのです。
そんな貴重な時間を大事にしないと、バチが当たりますよねー。
ということで、今回は平成26・27年度のJr諸君の尺上写真を、掲載してみます。
ココミ三連発!!しのつ湖のこのヘラは
スギが知るなかで最も美べらだと思います(カラフトマスみたい)。
ただしこの他にも、結構釣り上げてはいるのですが、日に数枚も釣った時には最大魚のみのことや、そもそも写真の撮り忘れなどがあったりなどで、網羅しきれてはいません。特にJr諸君、「俺のあそこの釣り場のあのー」、ごめんなさい他意はありません悪しからず。
カナタ2連発
ということで次回は28年度の大型をお届けする予定です。
が、次回の写真は3枚しかない(尺上ぐらいでは殆ど写真を撮らなく・・・、またお年頃なので撮らせてくれさえしなくなった)ので、27年度のそれをの内、レンとアラタとカイを次回にまわして、ハァー正直取り繕ってみましたー正直苦しー。
お三人さんゴメンネー、とにかく次回をお楽しみにー!!
発寒川での釣り②
Jr諸君は月例会が始まるまでの2月~4月までの間を発寒川で釣りをすることになります。釣果だけを追求するなら、3月に入れば通称ガトキン周辺で竿を出したほうが数十枚の釣果になることも少なくないので期待値は遥かに高くなるのです。
しかして、やはり将来のある子供たちを預かっているわけで、釣り座の安全を第一に考慮するのは当然であり、また“何を第一に考えなければならないか”を考えれば必然的な選択となるわけです。
前述通りに子供たちの選択は釣果を第一としない必然なのですが、一方でサポート役の大人たちのにとっては「あそこのワンドでー」「ここの遠浅場所でー」など、垂涎をぐっと堪えてこの釣れないポイントで頑張るのです。
ただ、「全く駄目か?」と問われればこれが意外なほど好釣果をたたき出すこともあるのです。 Jr諸君にとって初めての茨戸湖例会となった2015年の4月、彼らの安全確保のため発寒川限定での例会だったのにもかかわらず、なんと大人の例会を凌ぐほどの釣果を記録しました。 その釣果は軽々と10kを超え、大型も40UPが2枚も出ました。
番号は38だけどヘラは435だよー
オレだって420ダシー!!
この日、『Jrの母体である大人たちの集まり新べらクラブ』の長寸を軽々と超える435をアラタが釣り上げました。後に分かったのですが、この日茨戸湖全体で3つの例会が入っていたのですが、その中でもこの435は最長寸だったのです。そんな今シーズン一番の釣りが、例会にピッタリと合致するとはなんともはや素晴らしい限りです。
左からゴウキ・アラタ・カイ・ココミ・レン・カナタ
成績発表が終わり、記念撮影が済むと多くの会はそこで散会となるのが普通のようですが、新べらクラブおよびJrとも、この後は恒例の感想戦が毎回ごと行われます。
各自がその日の釣りをいろいろと反芻し、まな板の上にあげて皆で揉み合うのです。そうしたことで、情報交換がしっかりとなされ次回への糧になるわけです。
ただねー、大人たちはこうした時間をしっかりと有意義に使っているようなんですが、Jr諸君ときたら・・・。スギとしてはもう少し真剣に取り組んでもらいたいのですが、まあこれはJr諸君の実にJrらしいところなんですがよね。
食って飲んでおしゃべりして・・・、例会後も笑いが絶えない彼らの写真を載せておきます。
また食ってるし
オメデトーー
さてここから1年後の2016年4月、やはり茨戸湖例会が開催されました。今回も発寒川限定でしたが、やっぱりきっちりと40UPをゲットし、大人の重量を凌ぐような記録も出たのです。
二人ともに40UPです
ちなみに同年の例会ですが、スギはオデコに沈みました(実は前年も2枚でした)。
あと3ケ月ほどで今年も茨戸湖の例会が開催されます、中2になる主力組ですから、今年から『発寒川限定』は外すことになるかもしれませんが、初回の例会が開催されるまでの間はやっぱり『発寒川でのオープン戦』が今年も繰り広げられます。
さて今年はどんな釣りになるのか大変に楽しみなところです。
なお同川は、東屯田川の吐き出し水門の有る側は水深が0.5本ほど、対岸側は0.3本ほどと大変に浅く、水位に釣果が大きく左右されます。 基本的には減水傾向の日は苦しむことになります、ただ、そんな日でも日に何度かは増水に転じたり流れが止まったりしますので、ノーチャンスの日はほとんどありません。
川ですから流れがあるのですが、基本的には西区の発寒川とは繋がっておらず(川の切り替えで上流部は新川につながっている)、平たく言うと入り江といってよい場所です。
したがって川のように午後から融雪で流れが強くなるということは少なく、寧ろ潮の干満の影響で水位が変化する茨戸湖の状態次第で、流れたり止まったり、果ては逆流したりと千変万化します。
総じて、創成川よりは流れは緩いので、「外通しでなければ」などといった状況は極少なく、ほとんどはバランスの底釣りか中通し程度までで対応できます。
なお言わずもがなですが、茨戸湖全般に共通の水位の変化に対応した底取りは、必須となります。
さて、実釣情報の提供まではあと1ケ月はかかるので、次回は・・・、その他の釣り場で釣り上げたJrたちの尺上をお届けする予定です。 やっぱ、寒い時期なので半袖で写っているような写真をできるだけピックアップしますよー。
発寒川での釣り①
長い冬眠を経て2月おもむろに新べらクラブJrの春は始まる・・・。
などといっても北海道の2月はバリバリの冬であることは言うまでもないところ、なにせ雪まつりが開催される月なのだから間違いはないでしょう。
世間一般では、冬真っ盛りのこの時期に、「お外で釣りをしよう」などという人は基本的には相当の釣り好きであることは間違いのないところです。
大人でさえ逡巡するこの時期に、なんとJr諸君も「お外で釣りをしよう」ということになるのだから、この釣りの持っている魅力の凄さは計り知れないものがあります。
基本的にこの時期の淡水系の釣りといえばワカサギ釣りです。
水面を分厚く覆い尽くす氷に穴を空けて、釣り糸を垂らす同釣りは、この時期の定番の釣りです。
見方を『ヘラ鮒釣り側』からに換えれば、どこの水面も厚い氷が覆っていて、いざ釣りをしようにも水面自体すら拝めないわけです。
ところがそんな時期でも救いはあります、札幌市近郊の茨戸湖水系に注ぐ、創成川と発寒川は水に動きがあることもあり、幸いにして氷は張らないのです。
特に創成川は厳寒期でも水温が10度近くと高く、茨戸湖水系のへら鮒がこぞって集まり、それを狙った釣り人で「冬なのに?」意外なほどの人気を擁しています。
一方で発寒川は、前出創成川ほどは水温は高くなく、この時期は4~8度ほどです。
それでも本湖の茨戸湖よりは水温は僅かに高いことで、へら鮒は遡上してくるようです。
ポイントになっているのは、発寒川の支流である東屯田川吐き出し水門付近(写真)で、同ポイント周辺は右岸が左岸に比べて30cmほど水深があります。
東屯田川吐き出し水門 (右岸側)
対岸(左岸)側よりポイント周辺を望む
といっても深いほうの右岸でも通常水位では0.5本ほどと、前出創成川(1.5本)ほどと比べるとずいぶんと浅いのです。
幸いなのは、釣り座はコンクリート護岸がされておりがっちりと担保されています。
足場はばっちり(右岸水門側上流部)
そうした足場の良さは安全性が大事なJr諸君の釣りには適しており、他の釣り場が堆い雪と氷に覆われているこの時期には、大変貴重な釣り場となっているのです。
さて「なぜこんな時期にあなたは釣りをするのか」を長々と弁明してきましたが、要は「釣りがしたい」「でも釣りをできるところがない」「おお有ったー」「そこそこ釣れるしー」結果、「毎年足繁く通う」という形になっているのです。
ということで、さてブログをご高覧のみなさんには「そこそこ釣れる」の部分は気になるところでしょう。
「そこそこ」の部分を以下、『過去のJr諸君の釣果写真』でご案内してみます。
超大型の尺半以上に関しては、カイの442が現在の最高ですが、過去には500の大台も出した方も現認しております。因みにですが、スギが472と450を釣り上げています、なお小さいほうの450をカイが手持ちした写真を参考まで申し上げておきます。
ココミ280
レン300
ココミ305
カナタ325
レン335
レン340
カナタ350
カイ360
アラタ375
カナタ380
ココミ385
アラタ390
カナタ390
レン395
カナタ395
カイ395
カイ407
カイ410
カイ442
スギ450(カイ手持ち)参考まで
もう少し同川の状況を暦に沿った形で解説していければと考えています。
次回は、発寒川2をお届けする予定です。